低出生体重児(2500グラム未満)向けに、新生児集中治療室(NICU)で使えるユニバーサルデザインの点滴用肌着を考案した宇都宮市の女性が、全国のNICUのある医療機関に広めたいと活動している。肌着を手作りし、インターネットのサイトで販売するほか、利用者との交流や講演活動を展開。NICU専用肌着の普及に取り組んでいる。(松沢真美)
宇都宮市の吉川由美子さん(43)は、未熟児用の肌着と洋服のオンライン店「ハッピー・フロッギー・ドットコム」を開設して13年目。「赤ちゃんが気持ち良く過ごせて、看護する人も使いやすく、低出生体重児を持つお母さんの心に寄り添える肌着作りをしている」と利用者のリクエストに応え、きめ細やかに取り組んでいる。
きっかけは低出生体重児を育てた自身の経験から。920グラムで生まれた子供に合うサイズの肌着がなかった。その後、夫の転勤で渡米し、低出生体重児専用の肌着を知った。帰国後、必要な人たちに喜んでもらえればと、輸入販売のオンライン店を始めた。