磁気治療器の預託商法などを展開し、事実上倒産したジャパンライフ(東京)について、東京地裁(永谷典雄裁判長)は1日、破産手続きの開始を決定した。顧客側の「全国ジャパンライフ被害弁護団連絡会」が明らかにした。破産管財人は高松薫弁護士が選任された。
負債総額は昨年3月末時点で2405億円。預託会員は高齢者を中心に昨年7月末時点で6855人に上り、巨額の消費者被害。規模は2011年に破綻した安愚楽牧場の約4300億円に次ぐとみられる。都内で記者会見した被害弁護団連絡会は「刑事告訴する。事件化したい」と述べた。 顧客側が2月9日に破産を申し立て、地裁は同日、財産の散逸を防ぐため、管理を高松弁護士に命じる保全管理命令を出していた。
ジャパンライフは昨年12月、銀行取引停止となり事実上倒産したが、山口隆祥会長は取材に「事業を継続する」と述べていた。