木造注文住宅事業を展開する伊佐ホームズ(東京都世田谷区)は、新たなモデルハウス「田園都市の家」を横浜市青葉区に完成させた。
同社は埼玉県西部、秩父地方の林業家と組んで、林業再生に取り組んでいる。具体的には林業家と製材所、プレカット工場と連携。製品の生産・流通過程を追跡するトレーサビリティーが可能な新しい流通システムを構築し、高品質な木材を適正な価格で提供している。
一連のシステムを促進し、林業のさらなる活性化を目指すには「モデルハウスを建てて訴求することで、共感者を増やすことが重要」(伊佐裕社長)といった考えに基づき、「文化・環境問題に敏感な人が多い」(同)とされるエリアに建てた。
田園都市の家は2階建てで延べ床面積が約120平方メートル。コンセプトは「和魂洋才」で水平・垂直ラインを強調し、外観は秩父杉を張った壁面として、シンプルさを強調した。1階はひとつながりとなったダイニングキッチンとリビングで構成。2階は主寝室と個室で、家具によって間仕切りを行う。また、インテリアにはしっくいや和紙、絹など日本の伝統工芸をパネル化などによって合理的に取り入れた。