白物家電の国内出荷額、20年ぶりの高水準 “新三種の神器”が好調 (2/2ページ)

家電量販店の売り場。高価格でも付加価値の高い製品が人気だ=東京都千代田区のビックカメラ有楽町店
家電量販店の売り場。高価格でも付加価値の高い製品が人気だ=東京都千代田区のビックカメラ有楽町店【拡大】

 水蒸気で調理するシャープのオーブンレンジ「ヘルシオ」は単機能のレンジが2万円台で並ぶ中、人工知能(AI)が利用者の好みを学習しメニューを提案する機能が売りで、「約15万円の最上位機種から売れていく」(広報)。いずれも忙しい共働き世帯の家事軽減に役立つことが人気の理由だ。

 ただ、成熟した国内市場は今後も買い替え需要しか見込みにくい。新たな牽引役の登場が待たれる中、パナソニックは家庭向けエネルギー管理システム(HEMS)とスマートスピーカー「グーグルホーム」を連携させ家電を制御するサービスの提供を始める。こうした新鮮味のある商品が今後どこまで消費意欲を刺激し、好調を維持できるかが注目される。(柳原一哉)