羽田空港を運営する日本空港ビルデングは12日、空港内の作業にロボット技術を活用するため、空港ターミナルビルで実証実験を行うと発表した。訪日外国人旅行客の増加などで利用者増が見込まれる中、ロボット技術の導入により人材の有効活用とサービスの向上などを目指す。
実証実験は、警備と物流、翻訳の3業務で実施。公募で選ばれた7種のロボットの稼働時の安全性や導入効果について、来年1月上旬から順次、第1旅客ターミナルで検証する。
空港内の売店に商品を搬入するなど物流業務で実証実験を行う「オット100」は台座形の自律型搬送ロボット。前後に搭載したセンサーで周辺の人や物との衝突を回避する。
昨年は清掃、移動支援、案内の3業務で17種のロボットの実証実験を行い、数種については導入に向けて改良や実験が続いている。