【株式ニューカマー】新市場創造へ「ファンテック」事業展開 (1/2ページ)


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 □SKIYAKI・宮瀬卓也社長

 アーティストのファンクラブ、グッズ・チケット販売のウェブサイトの制作運営を手掛けるSKIYAKI(スキヤキ)が10月26日、東証マザーズ市場に新規上場した。ファンのためのサービスをテクノロジーによって実現し、新しい市場を創造する取り組みを「ファンテック」と定義して事業活動を展開している。宮瀬卓也社長は「イベント企画などにも積極的に投資していく」と意気込む。

 ◆海外サービスも強化

 --社名の由来は

 「米国で最も権威のあるヒットチャート誌『ビルボード』で1位を獲得した日本で唯一の楽曲である坂本九さんの『上を向いて歩こう』の英訳題『SUKIYAKI』にあやかるために名付けた。日本だけでなく、海外の人にも当社のサービスを利用してもらいたいという思いを込めている」

 --事業の強みは

 「ファンクラブ運営、グッズ・チケット販売を『スキヤキエクストラ』というプラットフォームで運営している。利用者は1つのIDで各種サービスを活用できる。無料会員も含めて120万人以上の会員を抱え、堅調に拡大している。ワンストッププラットフォームである強みを生かし、ファンの行動・販売の各履歴を分析したマーケティングデータを芸能プロダクションやレコード会社などに提供している」

 --多言語への対応は

 「最大37カ国語に翻訳する態勢を整えている。決済についても、中国向けにはアリペイ、銀聯カード、欧米向けにはペイパルといった各国の特性を考慮したサービスを用意している。海外のファンは2万人以上が利用している」