【私の仕事】小田急電鉄・水島悦子さん 初の女性駅長、安全最優先

「お客さまが気軽に声を掛けてくれるような駅にしたい」と話す水島悦子さん
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 私鉄大手、小田急電鉄の登戸駅(川崎市多摩区)の駅長。利用客の安全を最優先に、駅員たちの先頭に立って働く。同社では初の女性駅長だ。

 登戸駅から百合ケ丘駅まで計5駅の駅長を兼ね、駅員とアルバイトを合わせて約130人のリーダーだ。5駅合わせて1日約33万人が利用する。

 毎朝7時半ごろ登戸駅に出勤し、ホームを見守る。東京都内への通勤客が多く、非常に混み合う。電車は2、3分に1本のペースで来る。「ホームからお客さまの体が出てしまうと電車にぶつかるおそれがあり、大変危険なので気が抜けない」

 混雑する時間が過ぎると駅の構内を見て回る。電球が切れていたら交換するように駅員に伝え、洗面所が汚れていたら掃除するように言う。ごみが落ちていたら、すぐ自分で拾う。「お客さまに気持ちよく駅を使ってもらうため」と率先して動く。

 電車が遅れたり利用客から苦情を受けたりすると原因調査のため駅員と話し合い、他の4駅にも極力足を運び確かめる。

 利用客に親しんでもらうために、近くの商店街の祭りなどにも参加する。「子供向けの駅長の制服を着て写真を撮るイベントは好評。小田急線の駅の近くに住んでよかったと言ってもらえると、とてもうれしい」という。

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【プロフィル】水島悦子

 みずしま・えつこ 中央大卒。2001年小田急電鉄入社。営業推進部、人事部、総務部などを経て、旅客営業部。16年7月から登戸駅長。40歳。埼玉県出身。