危機対応事業 引き合い増加で若手育成 (2/2ページ)


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 --日本企業のBCPの現状は

 「計画を作ってその通りに動くが、想定外のことが起きると戸惑ってしまう。海外の企業は細かい計画を立てるより臨機応変な行動を得意とし、緊急時にもすぐに動くことができる。こうしたときに力を発揮できることが重要なので、柔軟に対応できる組織が求められる」

 ◆嘘つく文化変える

 --リスク管理で気をつけることは

 「会社・組織で事故が起きるのは弱い部分。『売り上げを伸ばせ』『コストを削れ』といわれても『できない』といえず嘘をつく。すると品質事故、不適切会計、コンプライアンス違反など『起きなければいいな』と思うことが起きてしまう」

 --どうすれば防ぐことができるのか

 「嘘をつく文化を変えなければいけないが、変えられるのは社長だけ。リスクマネジメントを整備しても文化を変えないと駄目だ。何かシグナルが出ているので気になっており、経営者も起きることが分かっている。しかし、起きてから対応する。それでは遅い。そのときには大切なもの、例えばブランドイメージは傷ついてしまう。だから『あのとき、もっとこうしておけば良かった』を世界からなくしたい。それがわれわれのビジョンだ」

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【プロフィル】副島一也

 そえじま・かずや 明治大法卒。1991年日本アイ・ビー・エム入社。98年英国で災害対策や危機管理などのコンサルティングを行うNEWTON ITの立ち上げに参加。取締役を経て、2006年社長。同11月ニュートン・コンサルティングを設立し、現職。50歳。福岡県出身。

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【会社概要】ニュートン・コンサルティング

 ▽本社=東京都千代田区麹町1-7

 ▽設立=2006年11月

 ▽資本金=3000万円

 ▽従業員=45人

 ▽事業内容=リスクマネジメントに関わるコンサルティング