□彩グループ代表 株式会社ブルーム・クラシック代表取締役社長 田部早巳氏
ダイバーシティ推進に取り組む企業が加速的に増えるなど、女性活躍を後押しする動きが活発化している中、美容業界が活況を呈している。経済が揺れ動く状況下でも、美容業界は景気変動の影響を受けにくいとされている。一方で参入する企業も多く、競争が激しい業界でもある。こうした中で、独自の美容ビジネスを展開し、業界の中でも飛躍的な成長を遂げてきた「彩グループ」の田部早巳社長に、美容業界の現状と同社の躍進の秘訣、今後の展望について話を聞いた。
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◆美容業界は9兆円産業
美容業界は、エステティックサロンなどのサービスを行う「美容産業」に加え、「化粧品産業」「婚礼産業」まで含めると約9兆円もの巨大市場に成長している。「美しくありたい」という女性のニーズは普遍的なものであり、日々進化する化粧品や多彩なサービスを提供する美容関連サロンの参入なども相次ぐ。さらに、ここ数年は「女性活躍推進」という新たな追い風が吹いている。昨年4月に「女性活躍推進法」が施行され、女性がますます社会で必要とされ、キャリアアップが期待される時代になった。こうした変化に伴って、働く女性たちは、これまでにも増して「美しさ」や「ストレス解消のためのリラクゼーション」を求めると予測され、美容関連ビジネスは、さらなる伸長が期待されている。
こうした追い風を受け、活気づくとともに競争が激化している美容関連業界で、勢いに乗っているのが「彩グループ」だ。近年、日本経済はバブル崩壊やリーマンショックなど、数々の荒波に揉まれてきたが、こうした難局に直面しても揺らぐことなく、事業拡大を実現。独自の美容ビジネスを展開し、業界の中でも飛躍的な成長を遂げてきたことで注目を集めている。