軽快な走りは気持ちよく、アクセルペダル1本での加減速はやみつきに-。日産自動車が約8年ぶりに全面改良した電気自動車(EV)「リーフ」。世界でEV市場が急拡大する中、随所に先進技術を取り込んだ“先駆者”はどこまで飛躍したのか。10月2日の発売を前に、ひと足先に記者が乗り味を確かめてきた。どこよりも早くSankeiBizが特報する。
ブレーキを踏まずに停止
新型リーフをひと目見て感じたのはデザインの変化だ。2010年発売の初代は独特な丸みを帯びた外装だったが、新型は人気アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するモビルスーツを彷彿とさせる尖った鋭いデザインに見直されたためだ。
日産のテストコース(栃木県)で早速、新型に乗り込んだ。クルマを始動させると、メーター部分が青く光り、いかにも電気で走るEVらしい印象。実際に走らせて見た。アクセルを踏み込むと、滑らかに動き出す反応の良さは、さすがにEV。 コースを道なりに進み、少しずつ速度を上げていくと、少し先に停止線が見えてきた。そこでアクセルを戻すと、ブレーキを踏んでもいないのに、ブレーキが、じわじわとかかっていくのが分かる。停止線の少し前で、アクセルを戻しきると、やや強めのブレーキがかかり、ブレーキペダルを踏むことなく停止した。
これが目玉技術の一つである「e-ペダル」だ。アクセルの戻し加減でブレーキの強弱が変わるため、慣れるまでは、停止線前で止めてしまうこともあったが、数分もすると感触が分かってきて、止めたい場所にぴたりと止められるようになった。