福大は、光制御デバイスを超小型化するため光の三原色のレーザー(チップ)を合成してつくる画像の技術を5年ほど前に開発。この技術をもとに今回、米粒サイズ(長さ6ミリ、重さ1グラム以下)の超小型光制御デバイスを製作する。眼鏡のフレームに内蔵し、光ビームで画像を眼鏡枠部分の反射板(ホログラフィック反射板)に当てて網膜に画像を投影する。出力の小さいレーザーのため眼球への負担がなく、目が疲れないという。
文科省採択事業は「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」で地域からグローバル市場への展開が目的。5年間で約6億円の支援が受けられる。
同本部長の米沢晋教授は「画像をみせるだけでなく、計測への用途など使い方がいろいろ変わってくる。大きな産業市場になる」と期待した。