ポケモンGO配信1年 熱狂は沈静化 健康志向の中高年に活路 (2/3ページ)

天橋立観光協会が公表した、地元の観光スポットとポケモンGOのアイテム入手場所を合わせた地図
天橋立観光協会が公表した、地元の観光スポットとポケモンGOのアイテム入手場所を合わせた地図【拡大】

  • ポケモンGOをプレーする若者がめっきり減った東京・上野公園=4日
  • 大阪市の天保山公園でポケモンGOを楽しむ三砂勉さん=2日、大阪市

 今はパンダ

 ポケモンGOは米国などで先行配信され、日本でも上陸前から狂騒を巻き起こした。調査会社「ヴァリューズ」(東京)の推計によると、月1回以上プレーする国内ユーザーは上陸直後の昨年7月に1100万人に到達。歩きスマホのトラブルや交通事故が相次いだ。

 しかし、熱狂の波も数カ月で引き、秋までにユーザーはほぼ半減した。東京・上野公園でもプレーする若者はめっきり減り、カップルで訪れた男性会社員(20)は「歩くのが面倒で2カ月でやめた。今日は赤ちゃんパンダが目当て」と笑う。

 世代別のユーザーの割合は20~30代がこの1年で62%から52%に低下する一方、40代以上は38%から48%に上昇。老人クラブが活動に取り入れる例もあり、若者のブームが移り変わる中、中高年層の支持が根強い。

 千葉大予防医学センターの羽田明教授は「歩くことは肥満や高脂血症の予防につながる。運動を習慣化するゲームの仕組みは大成功だ」と話す。

相乗効果がうまれ、歓迎の声も

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