タカタ破綻、製造業で戦後最大 高田会長兼社長「深くおわび」 中国系傘下で再建へ (2/2ページ)

2017.6.26 09:24

民事再生法の適用を申請し会見するタカタの高田重久会長兼社長(左)=26日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
民事再生法の適用を申請し会見するタカタの高田重久会長兼社長(左)=26日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)【拡大】

 TKホールディングスなどタカタの米国法人も25日夜(日本時間26日朝)、日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を申請した。再建はデラウェア州連邦破産裁判所の管理下で進められる。

 タカタは当面の資金繰りのため、三井住友銀行などからつなぎ融資を実行してもらう。自動車メーカーも製品の安定供給に向け、資金繰りを含めた再建計画に協力する。

 タカタの平成29年3月期の最終損益は795億円の赤字となり、財務の健全性を示す自己資本比率は平成29年3月末で7%と前期末の27・5%から大きく悪化。世界で1兆円超にのぼる見込みのタカタのリコール費用の大部分を肩代わりしている自動車メーカーは、債務の総額を確定させることで、再建をより確実に進められる法的整理の申請をタカタ側に強く求めていた。

 タカタの再生法申請後も製品の安定供給を重視する自動車各社は再建計画に協力する。タカタは27日の株主総会で、約6割の株式を握る創業家の高田会長兼社長を含む現取締役6人を再任する議案を審議する。

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