4月19日に開かれたオープニングセレモニーでは、映画で怪盗グルーの声を務める落語家の笑福亭鶴瓶さんがミニオンたちと一緒に登場。鶴瓶さんは「アトラクションは想像以上。ミニオンの毛と毛穴まで見えた」と話し、紙吹雪と花火で門出を祝った。
家族連れをつかむ
USJがここまで「ミニオン推し」を進める背景には、ミッキーマウスのように世界中で愛されるキャラクターを多数抱えるディズニーへの対抗心がある。キャラクターはグッズ販売も牽引するため、テーマパークにとっては不可欠だ。
しかし「映画のテーマパーク」としてスタートしたUSJは、本命と呼べるキャラクターを持っていない。このため家族連れの人気が高まらず、不振に陥った時期もあった。
近年は「スヌーピー」や「ハローキティ」などすでに人気が定着しているキャラクターをアトラクションなどに採用し家族連れの取り込みを図るとともに、アニメやゲームなど映画にこだわらない戦略で復活を果たした。しかし、パークの顔となるキャラクターは不在のままだ。
それだけにミニオンへの期待は大きい。USJ運営会社の黒川浩延部長は「入場者の3人に1人がミニオンのグッズを購入しており、仮装の題材としても人気が高まっている。新エリアがミニオン人気をさらに拡大させる起爆剤になるはずだ」と話す。