ジャマイカ女子向け、下町ボブスレー10号機建造 10月に試走 (1/2ページ)

「下町ボブスレー」9号機のそりに乗るジャズミン・フェンレイター選手(左)=東京都大田区
「下町ボブスレー」9号機のそりに乗るジャズミン・フェンレイター選手(左)=東京都大田区【拡大】

 東京都大田区の中小製造業約100社が、ボブスレー用の国産そりを開発する「下町ボブスレー」のプロジェクト推進委員会は、来年2月の韓国・平昌冬季五輪出場をねらうジャマイカ代表女子チーム向けに10号機を建造すると発表した。

 10号機は2人乗りで、3月に完成したばかりで、ジャズミン・フェンレイター選手がサブマシンとして活用している9号機をベースにする。9号機より一回り小さくして、助走の歩数を稼ぎ、加速しやすくする。

 カーボン素材を使用して軽量化を図るとともに、金属の塊から切削のみで部品のかたちを整える「削り出し」と呼ばれる航空機部品では一般的な加工法を採用。溶接をなくすことで耐久性を向上させる。9月中旬までには完成させ、10月に平昌で試走し、その後、日本国内で調整。ジャマイカ代表女子チームは、9、10号機を使い、今年11月から来年1月にかけて北米や欧州を転戦。国際試合に数多く参戦することで出場ポイントを稼ぎ、五輪出場を目指す。

「ジャマイカとジャパン、同じJのチームで世界と戦えることを誇りに思う」と笑顔