■屋外レジャー、過酷作業の「タフ」な相棒
端正なデザイン、薄型のスリムなボディーで、写真撮影や音楽再生など機能が向上したスマートフォンがもてはやされる中、頑丈さを売りにした京セラの携帯電話「TORQUE(トルク)シリーズ」が好評を博している。屋外レジャーや工事現場など過酷な環境でも使いやすくて壊れにくいほか、天気などの情報を利用者に知らせる優れもので、女性ファンも獲得している。いつの時代も、たくましくて優しい「タフガイ」が支持されるのは、人間も携帯も変わらないようだ。
落下・水没…耐久テスト
「深さ1.5メートルの水中に30分間沈ませる」▽「1.8メートルの高さから鉄板やコンクリートに26の方向で落とす」▽「摂氏50度、マイナス21度の温度環境で働かせる」-。
拷問ではない。京セラがKDDI向けに製造し、今年2月に発売されたトルクシリーズ初のフィーチャーフォン「X01」の開発時に行った耐久試験の例だ。
米国防総省が定める耐久試験の18項目に準拠したほか、独自試験も実施。防水、防塵、耐衝撃、温度耐久などの性能を最大限に高めた。
X01は四隅やカメラレンズの周辺がバンパーに覆われ、手のひらに載せると、約180グラムのずっしりとした重量感が伝わってくる。