2017.4.7 05:00
鹿島酒蔵ツーリズムを楽しむ観光客でにぎわう酒蔵通り=3月26日、佐賀県鹿島市【拡大】
筆者も、ますます輝きを増すこのイベントに毎年参加しているが、しっかり根付いたようだ。各蔵元がうれしそうに口をそろえたのが「リピーターの多さ」であり、知り合いで関西在住の女性酒販関係者は「1人で来て十分楽しめる」と話していたことも印象深かった。
祭りの翌日、鹿島市役所に樋口久俊市長を訪ねると、近年の同市の活況をうれしそうに語ってくれた。鹿島酒蔵ツーリズムの成功に加え、市内の祐徳稲荷神社がタイの映画やドラマのロケに使われ同国から観光客が増えた。さらに箱根駅伝で3連覇中の青山学院大学陸上競技部が3月29日から4月3日まで初の合宿を行ったという。話を聞き、地域の可能性がますます広がっていることを強く感じた。
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【プロフィル】平出淑恵
ひらいで・としえ 1962年東京生まれ。83年、日本航空入社、国際線担当客室乗務員を経て、2011年、コーポ・サチを設立、社長に就任。世界最大規模のワイン審査会、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の日本代表。日本ソムリエ協会理事、観光庁酒蔵ツーリズム推進協議会メンバー、ミス日本酒顧問などを務める。