「宅配ボックス」注文殺到で発売延期 パナソニック、新製品の生産追いつかず

2017.3.28 19:21

パナソニックが発表した、郵便ポストと一体化した宅配ボックス
パナソニックが発表した、郵便ポストと一体化した宅配ボックス【拡大】

  • パナソニックが発表した集合住宅用の宅配ボックス。暗証番号式を採用し、鍵の交換を不要にした

 パナソニックは28日、4月3日に予定していた「宅配ボックス」の新製品の発売を延期すると発表した。宅配業界でドライバー不足が深刻化する中、再配達の削減につながることで注目が集まり、「従来モデルの生産が追いつかなくなっている」(広報担当者)ことが理由。6月1日から改めて受注を開始する。

 郵便受けと一体化したタイプや、住宅の壁に埋め込み屋内から荷物を取り出すタイプなど計3種類の宅配ボックスを発売し、品ぞろえの強化を図る戦略だったが、思わぬ誤算となった。

 同社によると、平成28年度の宅配ボックスの販売台数は月平均400~500台だったが、3月だけで2千台以上の注文が殺到。納期に遅れが生じており、従来モデルの生産を優先することにした。需要の急拡大に対応するため、生産能力を現状の月1300台程度から、2千~3千台にまで引き上げる計画という。

 インターネット通販の拡大で宅配需要が急増し、ドライバーを中心に人手不足で長時間労働が慢性化している。宅配便最大手のヤマト運輸はドライバーらの負担軽減に向け、再配達の有料化を検討する方向で、不在時に荷物を受け取るための宅配ボックスへの関心が一段と高まりつつある。

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