日産“脱カリスマ依存”が課題 強烈なゴーン氏のリーダーシップが将来の懸念材料に (1/3ページ)

日産自動車のカルロス・ゴーン会長(AP)
日産自動車のカルロス・ゴーン会長(AP)【拡大】

  • カルロス・ゴーン氏を巡る主な動き
  • 西川広人氏

 日産自動車は23日、カルロス・ゴーン社長(62)が社長と最高経営責任者(CEO)を退くと発表した。代表権のある会長は続ける。副会長の西川広人共同CEO(63)が社長に昇格し単独でCEOを務める。社長交代は約17年ぶり。4月1日付。

 西川氏は日産で購買畑を歩み、2005年から副社長に就きゴーン氏の「右腕」として経営を補佐してきた。15年には副会長に昇格し、ゴーン氏が三菱自会長に就くとともに日産の共同CEOを兼務している。

 カルロス・ゴーン氏が社長やCEOを退くのは、会長として資本業務提携する仏ルノーや三菱自動車との3社連合の規模拡大に集中するためだ。日産を再建した経営手腕を最大限発揮し、ライバルのトヨタ自動車や独フォルクスワーゲン(VW)グループを追い抜く考え。ただ、ゴーン氏の強烈なリーダーシップに頼る構図は、将来の懸念材料になる恐れがある。

 1000万台を射程

 ゴーン氏は23日、「アライアンス(連合)の戦略面と事業上の進化により時間と労力をかける」とコメントを発表した。

その手法から「コストカッター」と呼ばれる一方…

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