大手百貨店4社が1日発表した1月の既存店売上高(速報)は、大丸と松坂屋を運営するJ.フロントリテイリングと高島屋の2社が前年実績を上回った。コートやマフラーなどの冬物や訪日外国人旅行者の売り上げが好調だった。
J.フロントは前年同月比0.7%増で、1年1カ月ぶりにプラスとなった。旗艦店の大丸心斎橋店(大阪市)の本館建て替え工事の影響が一巡したほか、寒い日が多く冬物の売れ行きが良かった。中国の春節(旧正月)の大型連休が27日に始まり、免税品の売り上げは38.9%増となった。
高島屋は0.3%増で、3カ月連続のプラス。化粧品を中心とする免税品の売り上げが好調で、時計や宝飾品などの高額品も伸びた。
三越伊勢丹ホールディングスは0.8%減。従業員の労働環境改善に向け、1月1、2両日を休業する店を増やすなど営業日数の減少が響いた。
そごう・西武も0.8%減だった。手袋やマフラーなどの防寒小物が好調だったが、冬物コートが苦戦するなど衣料品が伸び悩んだため。