セーブオン503店舗がローソンに転換 セブンとファミマ追い上げ、大手の寡占進む (1/2ページ)

2017.2.2 05:58

提携を発表したローソンの竹増貞信社長(右)とセーブオンの平田実社長=1日、東京都中央区
提携を発表したローソンの竹増貞信社長(右)とセーブオンの平田実社長=1日、東京都中央区【拡大】

 コンビニエンスストア業界3位のローソンは1日、中堅の「セーブオン」(前橋市)が展開する栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、長野6県の503店を2018年末までにローソンの店舗に転換すると発表した。今回の提携で、ローソンは店舗数で同社を上回る首位のセブン-イレブン・ジャパン、2位のファミリーマートを追い上げる。

 ローソンの竹増貞信社長は同日、開いた会見で「18年度までに1万5000店を目指す」と語った。セーブオンの503店を含め、今後2年間で約2000店を増やし大手2社に対抗する。

 コンビニ業界は再編が加速しており、競争が激化している。昨年9月にはファミマとサークルKサンクスが統合し、約1万8000店となり、ローソンを抜き、セブン-イレブンの約1万9000店に迫っている。

 現状では大手3社が店舗数で9割超を握り、中堅コンビニの生き残りが難しくなっている。セーブオンの平田実社長は「ATM(現金自動預払機)や電子マネーが整備できておらず、オーナーから変化を求める声もあった」と語った。

 ローソンとセーブオンは既に富山県や長野県などの82店をローソンの店舗に転換している。1店舗当たりの売上高は平均で約30%増え、女性客の比率も上昇したという。こうした提携実績を踏まえ今回、セーブオンは全店舗のローソンへの転換を決めた。

ローソンは、スリーエフやポプラとも提携

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