不動産物件をインターネット上に掲載する大手不動産物件検索サイトが、掲載件数で激しい競争を繰り広げている。
産経メディックスが7日に同検索サイトを調査した結果、賃貸、新築マンション、中古マンション、戸建新築、戸建中古の5カテゴリーの総掲載件数で、「HOME’S」が800万件の大台を突破し、2位との差を1年前の約30万件から約160万件へと大きく広げる結果となった。
「HOME’S」は820万7561件でトップ、2位が「SUUMO」の662万5899件、3位が「いい部屋ネット」の313万件となった。以下、「O-uccino」「ヤフー不動産」「アパマンショップ」「athome」「CHINTAI」と続く。
サイトに掲載するデベロッパーやハウスメーカー、工務店、賃貸物件を扱う仲介業者などの加盟件数も「HOME’S]の場合、2015年9月の1万6777店から16年9月は2万1066店と伸ばしている。
同社の掲載料金モデルは、物件への問い合わせ数に応じて加盟店に利用料を課金する「問い合わせ課金方式」を取っているのに対し、「SUUMO」は掲載した物件情報の広告料を課金する「掲載課金」で運用している。この課金方式の違いも、掲載件数の差につながっているとみられる。
掲載件数の急増で「HOME’S」を運営するネクストの売り上げも拡大が見込まれている。16年3月期は257億700万円だったのが、17年3月期は、316億5300万円と前期比23%増加する予定だ。