サムスン10-12月期の営業利益、50%増で9千億円規模に スマホ発火も他製品が穴埋め

 韓国のサムスン電子が24日発表した2016年10~12月期の連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比50%増の9兆2200億ウォン(約8950億円)だった。欠陥が判明したスマートフォン「ギャラクシーノート7」の生産・販売停止で打撃を受けたものの、半導体部門が好調だったことなどから13年7~9月期以来の高水準となった。売上高は微増の53兆3300億ウォンだった。

 16年通年では、営業利益が前年比11%増の29兆2400億ウォン、売上高は1%増の201兆8700億ウォンだった。

 ITモバイル部門の営業利益は、スマホの欠陥問題を受け7~9月期に前年同期比96%減の約1千億ウォンに落ち込んだ後、10~12月期は同12%増の約2兆5千億ウォンと持ち直した。サムスン関係者によると、ノート7の生産・販売停止に伴う損失は17年1~3月期実績への影響も含め7兆ウォン前後に上るとみられるが、堅調な別機種の販売が穴埋めした。(共同)