第一生命HD社長に稲垣氏 判断迅速化へ経営陣若返り

記者会見する第一生命ホールディングスの稲垣精二取締役常務執行役員(右)と渡辺光一郎社長=28日
記者会見する第一生命ホールディングスの稲垣精二取締役常務執行役員(右)と渡辺光一郎社長=28日【拡大】

 第一生命ホールディングス(HD)は28日、稲垣精二取締役常務執行役員(53)が社長に昇格する人事を発表した。グループ中核の国内生保事業を担う第一生命保険の社長も兼務する。両社の現社長の渡辺光一郎氏(63)はそれぞれ代表権のある会長に就く。来年4月1日付。

 日銀のマイナス金利政策による超低金利環境で運用に苦しむ中、経営陣の若返りを図り、経営判断の迅速化や効率化を進める。

 稲垣氏は運用企画部長や経営企画部長を歴任。2010年に株式上場する際、株式会社推進室長として実務を取り仕切った点などが評価された。

 28日会見した稲垣氏は、「変革を恐れず新たな成長を目指していきたい」と抱負を述べた。

                   ◇

【プロフィル】稲垣精二氏

 いながき・せいじ 慶応大卒。1986年第一生命保険(現第一生命ホールディングス)。経営企画部長などを経て2016年10月から第一生命ホールディングス取締役常務執行役員。名古屋市出身。

                   ◇

【プロフィル】渡辺光一郎氏

 わたなべ・こういちろう 東北大卒。1976年第一生命保険。取締役専務執行役員などを経て2010年4月から社長。16年10月から第一生命ホールディングス社長。静岡県出身。