三井生命が「ESG投資」本格参入 世銀豪ドル建て債100億円引き受け (2/2ページ)

三井生命本店が入るビル=1日、東京都千代田区大手町
三井生命本店が入るビル=1日、東京都千代田区大手町【拡大】

 日本生命と三井は昨年12月の経営統合以降、グループ一体で競争力向上に取り組んできた。三井にとっては財務基盤の強化につながった上、来年からは日本生命から商品供給を受け、品ぞろえの強化も図る。日銀のマイナス金利政策の下、国債での運用が厳しくなる中、両社は運用高度化の取り組みの一環でESG投資を加速している。

 ESG投資とは、国連が2006年に提唱した責任投資原則。機関投資家に環境問題や貧困問題に配慮し、長期的視点から投資することを求めている。欧米に後れを取っていた日本でも、保険会社のほか、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が賛同するなど、定着しつつある。