宇宙開発に広がる民間参入 ANAとHISの資本参加、日本勢への追い風に (1/3ページ)

2016.12.2 06:35

会見するHISの沢田秀雄会長兼社長、PDエアロスペースの緒川修治社長、ANAHDの片野坂真哉社長(左から)=1日、東京都港区
会見するHISの沢田秀雄会長兼社長、PDエアロスペースの緒川修治社長、ANAHDの片野坂真哉社長(左から)=1日、東京都港区【拡大】

  • 主な宇宙関連事業のベンチャー
  • 鳥取砂丘で試験するチームHAKUTOの無人探査車=9月27日、鳥取市

 エイチ・アイ・エス(HIS)とANAホールディングス(HD)は、宇宙事業に本格参入する。両社は1日、宇宙旅行の事業化を目指す名古屋のベンチャー企業「PDエアロスペース」(名古屋市)との資本提携を発表。宇宙へのビジネス展開で欧米勢の後塵(こうじん)を拝してきた日本勢だが、航空大手と旅行大手が参画することは、後発の日本勢にとって追い風となる。

 3社で民間主導による宇宙旅行や宇宙輸送の事業化を進めると発表した。宇宙船を完成し、2023年12月の商業運航開始を目指す。

 PDエアロスペースは現在、世界初となるジェットエンジンとロケットエンジンを切り替えられる次世代エンジンと、航空機のように繰り返し使用できる船体を開発中。大気圏と宇宙空間の境界とされる高度100キロ以上に到達できる有人宇宙船にする計画だ。

 出資額はHISが3000万円(出資比率は10.3%)、ANAが2040万円(同7.0%)。ANAは旅客機事業の知見を生かして宇宙船の運航を支援し、HISは宇宙旅行や宇宙輸送サービスの販売を担う。

 1日、東京都内で記者会見したPDエアロスペースの緒川修治社長は「今よりもっと宇宙を身近な場所にするため挑戦を続けていく」と語った。HISの沢田秀雄会長兼社長は「一気に伸ばしていくには資金力が必要」と出資の意義を強調。ANAの片野坂真哉社長は「宇宙旅行の時代はすぐそこに来ている。緒川社長の夢を応援したい」と述べた。

民間による小型衛星開発の先駆者的存在は…

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