三菱航空機は小型機市場で二大陣営を形成するブラジルのエンブラエル、カナダのボンバルディアのシェア切り崩しを狙う。激しい競争となりそうだ。
MRJの初納入時期は平成30年半ばの予定だが、遅れる恐れが出ている。最大のライバルとなるのが、エンブラエルが18年から順次引き渡す予定の新型機「E2」。胴体の断面が洋ナシに似た形状で、機内にゆとりがある。MRJと同じ米プラット・アンド・ホイットニーの最新鋭ジェットエンジンを搭載、燃費性能を高めた。機体の横一列に4席を設置できるエコノミークラスの座席幅は46・5センチと、MRJの47センチとほぼ同じ。
ボンバルディアの新型機「Cシリーズ」は、標準座席数が120~140席と同76~88席のMRJより多い。エコノミーでは幅47~48・3センチの座席を横一列に5席設けることができ、広めの窓を備えた開放的な空間が特色。
ボンバルディアのCRJシリーズは、現行の標準座席数が74~100席。受注でMRJと火花を散らす。(共同)