ドコモ、17年3月期見通し上方修正 9月中間最終利益27.8%増

 NTTドコモは28日、2017年3月期連結営業利益見通しを従来予想から300億円引き上げて9400億円に、最終利益を150億円引き上げて6550億円に上方修正した。通信事業のコスト効率化などが寄与する。売上高に相当する営業収益予想は端末販売の減少で100億円引き下げ、1.8%増の4兆6100億円に下方修正した。

 同日発表した16年9月中間連結決算は、営業収益が前年同期比3.3%増の2兆2883億円、営業利益が26.6%増の5855億円、最終利益は27.8%増の4054億円。スマートフォンでの動画などの視聴が増え、データ通信量が利益を押し上げた。

 ドコモは今月、行き過ぎた値引きがあったとして総務省から行政処分を受けている。問題となったクーポンについて吉沢和弘社長は記者会見で、対象機種を絞るなどの対応を明らかにしたうえで、「購入補助にあたるものについてはガイドラインに沿ってしっかりと対応する」と話した。