■少子高齢化突破 技術革新が重要
中央大学で20日、「中央大学フジサンケイビジネスアイ寄付講座」が開かれ、三越伊勢丹ホールディングス(HD)の石塚邦雄会長が講演した。
石塚氏は講演で、力強さを欠いている消費動向について「モノからコトへと大きく変化している。モノはこれまでのようには売れない」と指摘。また、日本が直面している少子高齢化やデジタル化、グローバル化などの課題を取り上げ、「企業が少子高齢化を乗り切るためにはイノベーションしかない」と述べて、技術革新や生産性向上、新市場創出の重要性を強調した。
そのうえで「ユニバーサル社会の実現」を提唱し、「性別や国籍、障害の有無などを問わず活躍できる、多様性を前提とした活力のある日本経済をぜひとも作り上げていただきたい」と聴講した学生を激励した。
この寄付講座は、来年1月まで毎週木曜日に行う。各界で活躍するトップリーダーを迎えさまざまな指針を提示していく。