2016.10.14 05:00
自民党は13日までにゆうちょ銀行の預入限度額を再び引き上げるよう提言する方向で調整に入った。
今年4月に1000万円から1300万円に上がったばかりだが、来年4月に1500万円に増やす案などが浮上。預け入れ可能な金額を増やして顧客の利便性を高め、他の金融機関と競争条件を近づける狙いがある。
政府・与党は年内にも結論を出す方向。2年連続の限度額引き上げは地域金融機関などから「民業圧迫だ」との批判が出るのは必至で、議論は曲折も予想される。
自民党の「郵政事業に関する特命委員会」は12日、幹部会合を開き、ゆうちょ銀行の貯金残高の推移について議論し民間金融機関から大きな資金移転は起こっていないことを確認した。
ある参加者は「限度額引き上げが民間の経営を圧迫することになっていない」と指摘。今後は限度額の引き上げ幅のほか、上限の撤廃の是非も検討する。現在はゆうちょ銀行で認められていない個人や法人向け融資など新規業務も議論する見通し。一方、ゆうちょ銀行は、多額の貯金の運用先開拓に苦労し、日本郵政グループ内には再引き上げに慎重な意見がある。