世界の航空宇宙関連の企業・団体が集う展示会「国際航空宇宙展」が12日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開幕した。米ボーイングなど史上最多の国内外792社・団体が出展。ジェット旅客機やヘリコプターの模型が披露されたほか、防衛や災害対策に役立つと期待される無人偵察機の操縦を疑似体験できるコーナーなども開設された。15日まで。
軍事・商業用の遠隔操縦航空機システムなどを手掛ける米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズのブースでは、無人偵察機「ガーディアン」を地上から操縦するコントロールステーションの疑似体験コーナーを開設。
コックピットには、機体前方に搭載されたカメラが撮影した映像や、3次元の地図情報データから作成した鮮明な画面が前方に広がり、操縦者がコントローラーやスロット、ペダルで機体の向き、傾き、速度などを調整。機体の位置と周辺の状況も俯瞰(ふかん)映像で確認できる。
米ボーイングも中型旅客機「B787」の操縦シミュレーションコーナーを開設し、三菱航空機は国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の実物大の客室模型を公開。川崎重工業は、この日発売されたばかりの中型ヘリコプター「BK117シリーズ」の最新機種の実物を披露した。