タクシーの運賃は走行距離と乗車時間に基づいて決まる。乗車時間は渋滞などに左右され予測が難しいことから、衛星利用測位システム(GPS)の技術や過去の渋滞データを活用するなどして精度を高める方法を検討する。
タクシーは乗客を降ろした後、空車の状態で走行する距離が長く、実際に客が乗っている「実車率」は約4割にとどまっている。国交省やタクシー業界は新サービスの導入で実車率の向上に期待している。
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【用語解説】タクシーの配車アプリ
スマートフォンを使ってタクシーを予約するサービス。スマホ画面の地図の上で乗車する場所を決め、近くを走っているタクシーを呼び出す方式などがある。事前にクレジットカード番号を登録すれば、自動で支払いができる仕組みを導入している会社もあり、大手タクシー会社や無料通信アプリのLINEなどが展開している。