ネット自動車保険、事故時サポート拡充の動き 契約者の不安に対応、割安感も魅力 (1/3ページ)

 インターネット販売の自動車保険契約が増加、店舗の維持コストがかからず、代理店での販売に比べ保険料が割安なのが魅力となっている。ただ、契約時に対面で説明を受けないことから、いざという時の対応が不安な人も多いようだ。そのため、ネット自動車保険各社が事故時のサポートなどを拡充する動きが広がっている。

 警備員が駆け付け

 「多くの人が、まだネット保険を選んでいない理由は、事故対応への漠然とした不安がある。その部分でサービスを強化した」。SOMPOホールディングスグループのセゾン自動車火災保険の横山厚宏商品業務部課長は新たな取り組みの狙いを語る。

 同社は今年4月から、ALSOKと提携したサービスを開始。契約者から事故の連絡を受けると、ALSOKの全国約2400カ所のうち最寄りの拠点から警備員が駆け付け、プロの視点でサポートする。

 まず、三角表示板や発煙筒を設置するなど、慣れない契約者の安全確保を手助け。けが人がいる場合の救急車の手配、現場の写真撮影、相手方との話し合いについてもアドバイスする。

事故などの全体像が分かる写真と、車をぶつけた箇所などのアップの写真を撮るようにアプリが指示