キングジムは4日、ミニノートパソコンに似た形で文字や文書の打ち込みに特化した機器であるデジタルメモ「ポメラ」の新モデルDM200を21日から発売すると発表した。パソコン向けと同水準の日本語入力システム「ATOK」を搭載。従来機種に比べ、語彙数も約3倍に拡充した。価格は4万9800円(税別)。初年度1万台の販売を目指す。
DM200は初めて無線LANを搭載し、インターネット上のクラウドサービスやプリンターにポメラから直接ファイルを転送できるようになった。米アップルの「iPhone(アイフォーン)」のメモアプリとも双方向で編集できる。
大きさは幅263ミリ、奥行き120ミリ、高さ18ミリで重量は約580グラム。画面は7インチでキーボードのキーの間隔は17ミリ。初めてリチウムイオン電池を搭載し、約18時間の連続駆動できる。充電時間は約5時間。
ポメラは2008年11月の発売以降、累計販売台数が30万台を突破している。キングジムの亀田登信常務は4日の発表会で「新モデルは入力のしやすさを徹底的に追求した」と、販売に大きな期待を示した。