そごう・西武は、そごう柏店を含め不採算の4店舗を来年2月までに閉鎖する。大手百貨店では、三越伊勢丹ホールディングス(HD)が三越千葉店と三越多摩センター店(東京都多摩市)を来年3月に、阪急阪神百貨店は堺北花田阪急(堺市)を来年7月にそれぞれ閉店する予定だ。
“ドミノ倒し”のように閉店が連鎖するのは、顧客離れに伴って百貨店の業績が振るわないからだ。日本百貨店協会によると、15年の百貨店売上高は6兆1742億円と、ピーク時の91年(9兆7130億円)に比べ36%も縮小した。
不振の背景は大型SCやコンビニに押されたほか、アマゾンジャパンを中心としたネット通販の拡大など「ライフスタイルの変化に十分に対応しきれなかった」(大手百貨店幹部)。