しかし、原則的なことを言うと、警察の業界所管は行政としての仕事だ。ぱちんこ業界は風営法という法律体系の中でさまざまな規制があって、それらについて警察がどのように解釈運用するか、ということになっている。仮に人が変わったからといって解釈運用が変わるとするならば、その解釈運用の是非は問われなければならない。杓子(しゃくし)定規といえばそのとおりだが、本質的な規制は法体系にあるのであって、所管の運用について人が変わって内容まで変わるというのでは、法治の観点からもオカシイということになる。
津村課長補佐がどのような物言いをするかは、赴任して間もないこともあってまだ不明なのだが、引き続き、行政として解釈運用の適切な連続性・継続性を持つような所管、あるいは発言を期待したい。
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【プロフィル】POKKA吉田
ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に『パチンコが本当になくなる日』(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。