三井不動産はホテル事業を強化する。現在は「三井ガーデンホテル」ブランドを中心に事業を展開しているが、高級ブランドのホテルを新たに投入。来年をめどに東京・銀座と京都にオープンする。訪日外国人観光客の増加や2020年東京五輪を見据えて、外資系も参戦し都内を中心にホテルの開発競争が激化している。三井不動産では現在、約5000室を展開しているが、新ブランドなどによって出店戦略を加速。20年には倍増の1万室体制を目指す。
新ブランドのホテルは「アッパーミドルと(高級である)ラグジュアリーの間の領域を考えている」(鴉田隆司ホテル事業部長)という。
同社は全国19カ所で三井ガーデンホテルと、グレードが上級タイプの「プレミア」「セレスティンホテル」という3ブランドを展開している。今後は三大都市圏を中心に事業を推進。富裕層や訪日外国人の需要を取り込んでいく。20年には棟数ベースでも2倍近くまで増える見通しだ。
25日には、9月1日にオープンする「三井ガーデンホテル京橋」を報道陣に公開した。大規模再開発が相次いでいる東京・八重洲という立地を生かし「国内・海外レジャー客やビジネス層を取り込んでいく」(斉藤学総支配人)計画だ。