スマートウエアは、従来の衣料と同じ感覚で気軽に着られるうえ、情報を高精度で取得できるため、将来的には腕時計型端末や眼鏡型端末をしのぐ市場に育つとの見方もある。
このため、東レ以外の繊維大手も開発を強化している。東洋紡は、電気を通す材料をウレタン樹脂で挟んだフィルム状の素材で、心拍数や心電図データを得られる「COCOMI(心美)」を開発。今年7月には競走馬の心拍数を測る目的で、くらを固定する腹帯のカバーに採用された。帝人も、関西大などと新素材開発を進めている。
一方、海外でも米グーグルと米リーバイ・ストラウスが、袖の一部を指でなぞったり、たたいたりするとスマホを操作できる「スマートGジャン」を来年春に発売。今後は世界的に競争が激化しそうだ。