同様の機能は「Gショック」「オシアナス」など計6ブランドに順次導入し、対応機種の販売台数を2018年度には15年度比10倍の200万台規模に増やす計画だ。
時計事業の16年3月期の売上高は1760億円で、カシオの売上高の約半分を占める。海外売上比率は75%に達しており、自動で時刻修正される時計の需要は、同じ国でも時差があったり、サマータイムを導入していたりする欧米を中心に高まっている。
「シーン」は1999年に誕生したブランド。電波受信や衛星利用測位システム(GPS)などの機能を搭載しているほか、エレガントなデザインが特徴。20~30代の女性を中心に人気があるが、カシオの腕時計ブランドでは堅牢(けんろう)性などに優れた「Gショック」が圧倒的な存在感を誇る。
スマホと連携した時刻修正機能を先行搭載することで、ブランド力の底上げを図る狙いもある。