三井住友銀行やみずほ銀行は20日、窓口での生命保険販売について、保険会社から受け取る手数料を10月から開示すると発表した。銀行が手数料の高い保険商品ばかりを勧めていないか、客が判断しやすくなる。三菱東京UFJ銀行やりそな銀行、三井住友信託銀行も10月の開示に向け、準備を進めている。
手数料を開示するのは、三井住友が16商品、みずほが13商品。外貨建て保険や変額保険のような市場変動リスクのある一時払いの貯蓄性保険が対象となる。行員が保険商品を説明する際、手数料を記載した資料を明示する。
三井住友とみずほは併せて、保険会社からの手数料の受け取り方を見直したことも公表した。契約時に一括で受け取る方法から、契約時と契約期間中とに分けて受け取る。契約後の顧客対応の強化を促し、顧客重視の姿勢を示す狙いだ。