大人気のスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」と連携した日本マクドナルドの集客が上向いている。7月22日に日本でサービスが開始されると、7月の既存店売上高は前年同月比26.6%増と大きく伸びた。株価も発表直後に「ポケモノミクス」の代表銘柄として約15年ぶりの高水準を記録した。ただ、ポケモン効果による集客は必ずしも飲食の売り上げには直結しないとの指摘もあるほか、ブームが長期間続くとも限らない。業績回復に向けた課題はなお多く、予断は許さない。
「提携を発表するにしても順序が逆ではないのか」。7月20日夜、日本マクドナルドがポケモンGOとのコラボを突然発表したことに、市場関係者は驚きを隠さなかった。
企業が提携を公表する場合、当事者同士が示し合わせ、同時に発表するのが通例だ。ところが、マクドナルドが提携を発表した20日19時30分の時点で、日本でのポケモンGOの配信日は「未定」。配信はマクドナルドの発表から2日後の22日に始まった。マクドナルドは配信の公表を待ちきれず、提携を先走って発表したことになる。
それだけ、マクドナルドのポケモンGOに対する期待は大きかった。