アマゾンジャパンは3日、定額の電子書籍読み放題サービスを日本で始める。書籍や雑誌、漫画など日本語では12万冊以上が対象となり、スマートフォンやタブレット端末、パソコン、電子書籍リーダーで読める。月額980円で、最初の30日間は無料で体験できる。
内訳は書籍が8万冊、コミックが3万冊など。書籍の中でみると、小説が1万6000冊、ビジネス書が8000冊、実用書・ノンフィクションが2万冊などとなっている。このほか、洋書120万冊以上も対象となる。
サービス名は「キンドル アンリミテッド」。このサービスは2014年に米国で提供が始まり、日本は12カ国目となる。
講談社や小学館、新潮社など主要な出版社が参加。読み放題の対象になるかは作品ごとに異なり、コミックも全巻が対象の場合と一部だけのものがある。一部の作品が提供される作家には池井戸潤氏、石田衣良氏ら、漫画家には手塚治虫氏、北条司氏らがいる。雑誌はニューズウィーク日本版、ViVi(ヴィヴィ)、クロワッサンなど240誌が対象で、バックナンバーが読める雑誌もある。
対象の電子書籍は単品販売も行う。読み放題で利用された本も販売と同様にカウントされるため、ランキングが上がり単品でも売れやすくなる仕組み。キンドル事業本部コンテンツ事業部の友田雄介事業本部長は「気軽にいろんな本を読んでもらう環境をつくる」と強調した。