世界中でヒットしたスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の日本での配信開始を歓迎する声が、長野県軽井沢町で経団連が開いている夏季フォーラム参加の大企業のトップからも聞かれた。
アサヒグループホールディングスの泉谷直木会長は「(海外でのヒットは)日本が得意とするコンテンツ産業が世界から評価された結果だ。次のポケモンGOとなるような商品やサービスがをつくることが、経済界にとって必要だ」と強調した。
また、東京ガスの岡本毅会長は、「消費低迷といわれる中でも、消費者が価値があると思えるものは受け入れられることを確信させた。面白いとか、快適、刺激的といった付加価値を与えるサービスなどを考えていきたい」と、語った。
三菱重工の宮永俊一社長は「既存の商品や技術がネット連携し、新しい価値を生み出した。予想できないほどのヒットに衝撃を受けた」と感想を述べた。
一方、JR東日本の冨田哲郎社長は、「ヒットはうれしいが、やはり駅のホームでの転落事故などが心配だ。注意して扱ってもらいたい」と懸念を示した。
経団連の榊原定征会長は、夏季フォーラム閉幕後の会見で、「日本発のコンテンツの世界でのヒットは極めて喜ばしい。国内でも消費の拡大につながることを期待したい」と、言及した。