NTTドコモは24日、インドのタタ・グループの携帯電話会社の株式売却ができず、ロンドン国際仲裁裁判所に仲裁を求めていた問題で、同裁判所がドコモの主張を認め、タタ側に約1300億円の損害賠償を支払うよう命じたと発表した。不服申し立ての制度はなく、これにより難航していたインド撤退が完了する見込みだ。ドコモは経済成長が見込めるインド市場で収益拡大を目指し、2009年からタタ・テレサービシズ(TTSL)に投資、約2600億円を出資し株式の約26%を取得した。しかし、競争激化で業績が想定の目標に届かず14年4月に撤退を決めた。