自動車の燃費不正問題で、石井啓一国土交通相は24日、法令と異なる方法で燃費データを計測していたスズキの鈴木修会長と鈴木俊宏社長を国交省に呼び、再発防止を指示した。鈴木会長は冒頭で不正行為を謝罪。石井氏は「ユーザーに大きな不信感を与え、自動車産業への信頼を傷つけた」と指摘した。
スズキは全車種を再計測した結果、燃費の値は変わらなかったとしているが、国交省は独自に走行試験し検証する方針。石井氏は鈴木会長に今後の新車販売時の審査を厳格化すると伝え、再発防止策の実施状況を定期的に報告するよう求める文書を手渡した。
鈴木会長は取材に「日本の物作りへの国際的信用を失い、責任を感じている。二度と起きないようにしたい」と述べた。不正が販売へ与える影響は「現在の段階で話すのは時期尚早」として言及を避けた。