パナソニックが中国自動車大手の北京汽車と組み、電気自動車(EV)向け部品の生産を始めることが12日、分かった。年内にも合弁会社を設立する。投資額は最大で数百億円になるとみられる。中国で普及が進む次世代の環境対応車市場を開拓する。
パナソニックが中国で完成車メーカーと合弁するのは初めて。国内でテレビ向け液晶パネルの製造から撤退する一方で、成長が期待できる自動車の部品供給事業を強化する。合弁会社では、北京汽車などに向け、EVに載せるガソリン車とは仕様が異なる冷暖房機器を、2018年をめどに量産する予定。
合弁会社には北京汽車グループが約54%、パナソニックの中国事業を統括している会社が約46%出資する。現地工場は中国・天津市に建設する。パナソニックの津賀一宏社長が5月に中国を訪れ、北京汽車と合意した。