【日本発!起業家の挑戦】日米でウエアラブル玩具販売 (1/5ページ)

2016.5.31 05:00

Moffの共同創業者で代表の高萩昭範氏

Moffの共同創業者で代表の高萩昭範氏【拡大】

 ■Moff共同創業者・高萩昭範氏に聞く

 Moffの共同創業者で代表の高萩昭範氏は、日常生活で使われるさまざまな物がインターネットに接続して制御される「モノのインターネット」(IoT)が急速に広まっていると言う。IoTはほとんど誰も気づかないほどありふれたものになりつつあり、全てのモノがIoTで相互接続される世界が目前に迫っている。玩具も例外ではない。

 2013年に設立されたMoffでは、モフバンドと呼ばれるIoT玩具が開発されている。腕時計型のモフバンドを装着すると、手首の動きをセンサーが読み取り専用アプリが反応する。子供が簡単に遊べるウエアラブル玩具だ。腕の動きに応じてターンテーブル、刀、バッティング、変身ポーズなどのあらゆる効果音が出て、子供はDJ、侍、野球選手、戦隊ヒーローなどになりきって遊べる。14年にキックスターターでクラウドファンディングキャンペーンを成功させ、国内に続き米国でも販売を始めた。また、15年に提供を始めた知育アプリを使えば、体を動かしながらゲームも楽しめる。

 ◆制限なく動き反映

 --モフバンドは任天堂のWiiやマイクロソフトのキネクトなどのモーションセンサーを使った機器のカテゴリに当てはまりそうですね

 「大きく違う点があります。Wiiやキネクトは、ユーザーがカメラやセンサーの前でジェスチャーをする必要がありますが、こうした機器はじっとしていない幼児には不向きです。センサー内蔵のモフバンドを付けていれば、どこに行って何をしても装着者の動きがアプリに反映されます。3歳から10歳の子供をターゲットにしているので、この点は重要です」

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