このたび、私が同社の代表取締役社長に就任することになったが、ジーグの設立は単なるユニット供給会社の共同経営にとどまらない。シュリンクする市場に対して新しい魅力を市場に提供していくことはもちろん、両社が協力し合える土壌を作り上げたことに大きな意味がある。つまり、業界に届けたいメッセージは「企業として競うべきは競いながら、協力できるところは協力し、業界を挙げてファンに支持され続ける持続可能な産業像を描くこと」だ。
今回の試みのもと、両社社員の交流も進み、広報サイドでは6月にサミーが主催するファン向けイベントに、ユニバーサルエンターテインメントも参加することになった。自社ファンの育成のみならず、同時に産業のファンを育てることを考えねばならない時代。この協業は、遊技産業が成長するために新たな変貌を遂げる「きっかけ」となる展開だと自負している。
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【プロフィル】甘利祐一
あまり・ゆういち 1963年、東京都生まれ。明治大学経営学部卒。三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)勤務を経て、2006年サミーに入社。11年にグループ企業であるタイヨーエレック代表取締役に就任。16年、サミーとユニバーサルエンターテインメントの合弁会社ジーグの社長にも就任した。