誕生日などのハレの日に欠かせないスパークリングワイン。グラスの底からキラキラと立ち上る泡が、華やかな雰囲気を演出する。「特別」「高級」というイメージが強いスパークリングワインが、最近はカジュアルに楽しめるようになっている。
スパークリングワインとは発泡性ワインの総称で、タンクや瓶中で発酵して炭酸ガスを溶け込ませるものと、人工的に炭酸ガスを加えるものがある。フランスのシャンパーニュやスペインのカバ、イタリアのスプマンテなど世界各国でさまざまな種類が造られており、国内でも1985年に北海道のワイナリーが初めて商品化したといわれている。その後も中小ワイナリーや大手メーカーから多くの種類が登場し、最近では飲食店で、たるから1杯ずつ注ぐタイプの「樽詰スパークリングワイン」が人気になっている。
飲食店情報検索サイト「ぐるなび」で「樽詰スパークリングワイン」をメニューに掲載している飲食店の数は、ここ1年間で1.6倍となった。ぐるなびが3月に実施したユーザー調査では、特に40~50代の女性からの支持が高く、4人に1人が「飲んでみたい」と回答。「生ビールのように気軽に楽しめそう」「炭酸が抜けている心配がなさそう」「自分が好きな種類を好きな量だけ飲める」と、もともとスパークリングワインが好きな人からの期待のこもった理由が見られた。