欧州系格付け大手のフィッチ・レーティングスは5日、ブラジル国債の長期信用格付けを投機的水準とされる「ダブルBプラス」から「ダブルB」に1段階引き下げたと発表した。
今後の見通しは「ネガティブ(弱含み)」としており、さらなる格下げもあり得る。昨年12月、格付けを投資適格級の「トリプルBマイナス」から「ダブルBプラス」に引き下げていた。
理由として予想以上の不況やルセフ大統領の弾劾手続きを巡る政治的不確実性の増大を挙げた。ブラジルの昨年の国内総生産(GDP)成長率はマイナス3・8%だった。フィッチはリオデジャネイロ五輪が開かれる今年もマイナス3・8%、来年は0・5%と予想した。(共同)